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母をたずねて三千里

これは最高です。
大好きです。
何回観ても、何回観ても素晴らしいです。

これについて語ると本当にきりがないので、一部に絞って書きたいと思います。

多くの人が言っているように、『三千里』の最大の魅力は多彩なキャラクターと、その人物描写でしょう。

私は所謂『アニメファン』とか『オタク』とか呼ばれる類の人間で、アニメを観る時は、主に女性キャラクターに注目してます。
昨今流行のヒロイン物も大好きで、そういう部分では高畑監督が苦手としている人種です。(笑)

アニメヒロインが殆ど出て来ない高畑監督の作品の中で、フィオリーナは数少ない、そういった要素を持つキャラクターです。
この点については、高畑監督が狙った物では無く、レイアウトの宮崎駿のイメージが出ているのだと思いますが。

フィオリーナのそういった、アニメヒロイン的要素も大好きで、この作品の好きな理由の一つでもあります。

しかし、この作品のキャラクターで、私が最も心惹かれるのは男性キャラクター達です。

『三千里』における男性キャラクターというと、フランチェスコ・メレリ、ペッピーノ等、人間的な弱さを持った人間にスポットが当てられます。
アニメ雑誌等で語られるのは、多くはそういった部分です。

しかし、私は荒々しく男性的なキャラクターが好きです。

船長のマルコを励ます言葉の力強さ。

ファドヴァーニの意地悪そうな事を言いながらの優しさ。
(『やかましい、そんな事は判っている』このセリフが大好きです)

カルロス、これは私の回りでもファンが多いです、文句無しのカッコよさです。

牛車の頭領、荒くれ男のリーダーらしい意志の強さと寡黙さが素敵です。

みんな実に力強く、男に生まれたからにはこういう男に憧れなくては嘘だ、と思わせるキャラクターです。

そういう意味では『ハイジ』のアルムおんじも好きです。
後半、只の好々爺に成り果ててしまう所なんか、最高です。

余談ですが、インタビュー等で見られる高畑監督の人柄を考えると、こういうキャラクターの描写が上手いのに、少し驚いたりもします。

そして何と言ってもマルコの父親、ピエトロ・ロッシです。
物腰が低くて、礼儀正しく、上品な人物です。

しかしその胸の内には、凄まじいばかりの猛々しさが渦巻いています。

歪んだフェミニズムが横行している今の状況で、こういう言い方は古いかもしれませんが、男の中の男という表現がピッタリであります。
輸血のエピソードで語られる、彼の素晴らしさには大きく感動しました。

ああいう男らしさを持ったキャラクターが、もっとアニメに出て来ても良いと思うのですが・・・
まんまパクリでも良のでは無いでしょうか。

情けない男を描くのが流行の昨今のアニメ業界で、新鮮な輝きを持つと思います。

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