さて、還暦を過ぎて尚、現役での活躍に意欲的な高畑監督。
今から新作が楽しみです。
勿論、企画は考えているのでしょうが、1ファンとして、
「こんなのが観たいなぁ」
というのを書かせて頂きます。
池波正太郎『剣客商売』が観たいです。
これも世間の評価が不満なのですが、高畑監督の食べ物描写にも凄い物があると思います。
ハイジのチーズは言うに及ばず、
三千里でマルコが釣り上げる魚。
アンの洋菓子。
じゃりん子チエのホルモン
火垂るのドロップ水。
おもひでぽろぽろのキュウリ。
狸の天ぷら。
どれもこれも実に美味そうです。
(ちなみに私はドロップ水が一番好きです。)
この高畑監督の食べ物描写力を、前面に押し出した映画が観たいです。
高畑監督にとっては、生活描写の一つとして食べ物描写があるのでしょう。
しかし、食べ物描写と性描写については、人間にとって特別な意味があると私は思っています。
性描写が上手い者は、ポルノ作家という特別な作家になります。
それと同じで、食べ物描写が上手い人は、それが特別な意味を持つのではないでしょうか?
(失礼な例えだ・・・)
池波正太郎は、そういった類の作家ですよね。
料理が出てくるシーンに全て調理のシーンを入れ、落語家の朗読で調理法を説明する。
出来た料理を、登場キャラクター達が美味そうに食う。
うむ〜、書いているだけで涎が出そうです。
高畑監督からみたら、
「そんな映画、作る意義が何処にある!」
と思うかもしれません。
確かに映画を作る際に、常に制作意義を求める高畑監督にとって、意義を見つけるのは難しい企画かもしれません。
しかし、私は観たいです。
映画館を出た後、美味い物が食いたくなったり、ビデオを観た後、出前をとりたくなる映画というのも、ユニークな気がします。
ファンタジー嫌いを自称する高畑監督ですが、ファンタジーではない娯楽として、面白い物になると思っています。
ファンレターを元にした今までの文章も、これで終わりです。
読んで下さった方、本当にどうもありがとうございました。