ちょっとガガーリンを気取ったタイトルにしてしまった、思わず、『レッドマン』の主題歌を歌いたくなるような『千と千尋の神隠し』TV初放送でした。って、ガガーリンはともかく『レッドマン』なんて誰も知らないか(笑)。昔、『千と千尋の神隠し』と同じ、日本テレビ系列で『おはよう!こどもショー』という子供向け番組がやってまして、その中で放送されていた特撮番組の一つが『レッドマン』です。放送機関は、1972年4月3日〜同年9月29日。制作は円谷プロです。もし、これの主題歌を聴く機会があれば、私の言わんとしている事が、即座に理解できるでしょう(笑)。いや、凄かったですね。子供の頃、古くなったテレビが凄いハレーションを起こした事がありましたが、それと同じ現象が発生したのかと思いましたよ。とりあえずは、右の画像をご覧ください。上図がテレビ、中図が国内版DVD、下図がフランス版DVDです。しかし凄いなこれ。上と中はほぼ同じ色合いで、雲がピンクですよ。それに比べてフランス版は、非常にきれいな青色が出ているのが判ります。予想された事とはいえ、やはり赤いままで放送しましたね。この色合いは既にジブリ公式カラーになってまして、HiVi webをご覧いただければ、鈴木敏夫PD自ら、その事をはっきりと表明しているのが分かります。記事を引用しながら、読んでいきます。(以下、引用部の赤字は筆者) 宮崎駿は、劇場公開用の「千と千尋〜」の制作段階で、とくに冒頭シーンで千尋の気分を出すことにこだわり、ある種類の赤い色を加えているんです。当然、色の責任者にしろ、撮影監督にしろ、監督がそういう部分にこだわっていることを知っていますから、DVDでもできるだけそれに近づけたいと思うわけです。冒頭シーンで千尋の気分を出す為に、赤くしたと言っていますが、冒頭だけが赤いのではありません。全体的に赤いのです。大体、シーン全体を赤っぽくしたいというのなら判りますが、タイトル文字の白まで、赤みがかってしまうのは、明らかにおかしいでしょう。宮崎監督が、そんな変な演出意図を持つ映画監督だとは思えません。 宮崎駿監督の制作意図に応えるために、DVDの現場スタッフががんばったんですよ。私たちにとって、あたり前のことですからここら辺は見事だし、ある意味偉いとすら思います。DVD裁判で原告の大谷哲生弁護士は、真相解明の為に、宮崎監督に法廷で話しを聞きたいという事を言明していますが、このインタビューであの色合いを決めたのはスタッフ。(ブエナビスタの発表を信じれば、撮影監督と色彩設計ですね)そして、最終責任者は自分である事を、表明している事になります。となれば、もし証人として出廷を要求されたとしても、出てくるのは、撮影監督でも色彩設計でも無く、勿論監督でもありません。鈴木敏夫PDが証人として出廷する事になるのでしょう。プロデューサーとは監督の味方になる事という公言を、キッチリと守っていると言えるでしょう。 しかしこうなると、どうしても疑問を感じてしまうのは、『ハウルの動く城』における細田守の降板劇です。昨日のテレビでの、宮崎駿監督『ハウルの動く城』の発表や、細田守が『おジャ魔女どれみ どっかーん』で既に2話分演出をしている事から、事実上の降板発表と言えますが、結局、降板の正式発表が無い事が、更に疑問を感じさせる要因になっています。色々表に出したくない事情はあるのでしょう。しかし、プロデューサーは監督の味方、と明言し監督が宮崎駿であればそれを忠実に守っているのに、監督が細田守であればそれが守られていない事に、強い不満を感じるのは果たして私だけでしょうか?私には『プロデューサーは(宮崎&高畑)監督の味方』と言っているようにしか聞こえません。 −−米国盤のDVD「千と千尋〜」はいつごろ発売になるんでしょう?さて、このインタビュアーが偉いと思うのは、この質問ですね。つまり、米国版のDVDはフランス版のように、色の好みの違いを理由に色の調整はしないと表明したわけです。もし、ブエナビスタ側がそれをやれば、ジブリの意図と違う色調整をした事になります。”理論的には”と前提がついていますが、米国版は日本版と同じ色調になる事も、表明しています。近々発売されるであろう北米版がどのような色調になり、かつそれが裁判にどのような影響を与えるのか、非常に興味をひかれます。 しかし、すっかり有名人になるという事は、かなり大変な事なのだなと、感じますね。昔の今ほどの人気が無かった事ならば、こういう事にはなってなかったでしょう。それを強く感じたのは、スタジオジブリ日誌の2003/1/20分です。 「宮崎監督は講演の仕事は行なっていません」確かに講演はやってました。私は行った事はありませんが、雑誌で読んだ事はあります。戦中のアメリカの爆撃から逃げ回っていた時に、裕福だった自分の家に対する疑問が(あの時代に車で逃げていたそうです)、未だ解決されず自分の中で自己矛盾をおこしている、等という非常にディープで興味深い話しをしていて、非常に感心した覚えがあります。ノーベル賞の田中耕一もそうですが、有名税の高さには非常に驚かされますね。講演内容によっては、やりたい物もあるでしょうが、こう表明したからには難しいでしょう。下手をすると、『えこひいきをしている』という批判すら受けかねません。千葉市美術館で日本の古い絵巻物語の講演や、ドキュメンタリー映画上映での対談を気軽に行える高畑監督に対して、一種の羨ましさを感じているかもしれないなと、少し思います。 最後になりますが、画像取り込みの環境を。TV放送を、東芝のハードディスクDVDレコーダー、RDX-2を使用しましてDVDビデオディスクを作成しました。そして、CyberLink、PowerDVDXPを使用して、画面のキャプチャリングを行っています。 |
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